健康診断の注意事項

健康診断は限られた時間の中で行われる為、受診者の皆様のご理解とご協力なくしては正確な検査を
行うことができません。また、事前に食事制限や喫煙制限などがあります。なお、健診会場では私語は
控え、検査へのご協力をお願いいたします。受診前に以下の注意事項をよくお読みください。
*受診コースにより検査項目が異なりますので必ずご確認ください。


全般の注意事項

体調について

風邪をひいて熱が出ていたり、不眠不休などで著しく体力が低下していたり
していると、思わぬ事態を招くことがあります。また、健康診断の結果にも
影響します。体調が良好な状態でのご受診をおすすめします。やむをえない
ときは、かならず健診スタッフへお申し出ください。

※現場の医療従事者の判断によって受診を中止する場合もございます。
 ご諒承ください。

ご飲食について

 

 

 

 

 

 

○一般定期健康診断 <前日、当日共通>
採血検査のないかたはとくに制限はありませんが、尿検査に影響する場合があるため
検査の直前には飲食をしないでください。採血検査のあるかたは、できれば健診開始まで
12時間以上食事を採らないほうがより正確な検査結果が出ます(糖分・脂肪分を含まない
水分はしっかりお取りください)。

○「絶飲食」の案内がある健康診断【胃部レントゲン(バリウムをのむ)検査・腹部超音波検査】

<前日> 夕食は20時までにお済ませください。また、脂肪分の多いものや消化の悪いものは
お避けください。 糖分・脂肪分を含まない水分(お茶など)はご就寝前まで採っていただいて
だいじょうぶです。

<当日> 朝食は禁止です。のどあめ、ガムなどの小さな菓子類も同様です。
また、タバコもお控えください。 お水は、検査開始の2時間前までに200cc程度までは
飲んでもだいじょうぶです。 それ以降は水分も採らないでください。糖分・脂肪分が入って
いなくてもお茶やコーヒーなどは禁止です。
※以上の事項を遵守していただかないと、胃部レントゲン撮影ができなくなってしまうので
くれぐれもご注意ください。

○いずれの場合も、前日のお酒は控えていただくようお願いします。

服薬について

 ○一般定期健康診断
  前日当日ともにいつもどおり飲んでください。

 ○「絶飲食」の案内がある健康診断【胃部レントゲン(バリウムをのむ)検査】
   前日はいつもどおり飲んでください。 当日は心臓病および高血圧のおくすりは
  いつもどおり飲んでいただいてだいじょうぶですが、その他のおくすりを飲んで
  いるかたは事前に主治医に相談していただくようお願いします。

貴重品について


貴重品はかならずご本人がお持ちいただき、管理してください。紛失・盗難その他
いっさいのトラブルについて当クリニックでは責任を負いかねます。また、忘れ物
にもご注意ください。
※施設健診では鍵つきのロッカーの提供もありますが、免責については同様です。


検査項目別の注意事項

胸部レントゲン撮影

妊娠中・または妊娠していると思われるかたは撮影をおこないません。かならず
事前にお申し出ください。ネックレス・ペンダント・金具類・ブラジャーは前もって
外していただきます(レントゲンバス内に着替えスペースがございますのでご利用
ください)。無地のTシャツ(色は不問)の着用は問題ありませんが、ポケット・
金具・刺繍や絵柄の入ったものを着用しての撮影はできません。長髪のかたは肩より
上で束ねてください。

※これらの注意事項をお守りいただけないと、レントゲン撮影を再度おこなう場合が
 ございます。ご諒承ください。

身長・体重測定

身長と体重は同時に測ります。身長は1~2cmの間で日内変動しますので前回の
測定値との差についてあまり神経質になることはありません。体重も排便、排尿
および発汗などにより一時的に減少し、また飲食により増加します。原因が不明で
1か月に3~4kgあるいは1年間に10kg以上変動する場合は診察時に医師に
ご相談ください。体重測定では着衣のぶん1kgを差し引いています。お手荷物や
上着・作業着など、重量のあるものは身に着けずに測定してください。

 ※初めての測定や、以前との比較で数値に大きな開きがあるかたはご本人に確認を取る場合が
  ありますのでご諒承ください。

尿検査

生理中のかたは検査をおこなえないのでかならずお申し出ください(便検査も
同様です)。お手洗いは健診直前は行かないようがまんしてください(やむを
えないときは健診スタッフへお申し出ください)。食事、清涼飲料水などの摂取
は判定に影響を与えますので控えてください。採尿は中間尿をコップに2cm
(50cc)をめやすに採取してください。

※コップでの直接採取が支障をきたす場合は事前採取用の検査キットもご用意
 していま す。詳しくは FAQの”巡回健診”「人の目につきにくい検体提出の
 方法」の項をごらんください。

視力検査

 裸眼もしくは矯正視力を、左右それぞれ測定します。メガネおよびコンタクト
 レンズを着用のかたはその状態のまま測定します。コンタクトレンズ着用のかたは
 検査開始前にお申し出ください。

 ※裸眼・矯正いずれの場合でも視力が0.1に満たない場合は検査結果に反映され
  ません(*が記載されます)。ご諒承ください。

聴力検査

補聴器をお使いのかたは検査前にかならずお申し出ください。1000Hz(低音)
および4000Hz(高音)の純音を聞き取る検査です。検査前に騒音の大きい場所に
居たり、またはヘッドホンで大音量の音楽を聞いてなどの聴覚疲労のため一時的に
聴力が低下している場合もありますので検査スタッフへお申し出ください。左右の
耳それぞれで2種類の音、合計4回検査をおこないます。「プープー」「ポーポー」
といった電子音が聞こえたと思ったら、お手元の検査ボタンを押してください。

血圧測定

 
測定の際には袖口のきつくない服装で受診下さい。また測定前には必ず排尿
(尿検査)を済ませ深呼吸を行うなど緊張しないようにして下さい。測定前の運動
及び喫煙は血圧値を上げる大きな要因となりますので絶対に避けて下さい。


血液検査

以前採血で気分が悪くなったかた、採血後に出血が止まりにくいかた、アルコール
消毒が不可のかたは検査前にかならずお申し出ください。検査前の飲食については、
このページの上部にある”健康診断全般”の「ご飲食について」を参照してください。
採血後は指でしっかり押さえていただき、採血した箇所を揉んだり重いものを
持ったりするなどの負荷をかけないでください(腫れ、痺れ、紫斑発生の原因と
なります)。気になる場合は、クリニックまでご連絡ください。

心電図検査(安静時12誘導波形記録)

 
 両手首・両足首と胸部に電極をつけますのであらかじめズボンの裾を上げ、
 靴下を少し下げておいてください。女性のかたはストッキングなどを穿かずに
 検査をお受けください。

腹囲測定

 

 おへそ周りを測ります。心電図測定と同時におこないます。

医師の診察

 
 診察は視診・触診および問診をおこないます。限られた時間内での対応に
 なりますのであらかじめご諒承ください。担当が男性医師で女性のかたが
 受診するときは、女性の医療従事者が補助として同席します。

大腸検査(便潜血検査)


採便は、健診当日を含めない4日前からおこなってください。採取日が早すぎると
検体が劣化し、正確な検査ができなくなります。また、生理中のかたは検査が
できませんので事前に申し出てください。採取した便容器は当日受付にご提出
ください。採取できなかったり、回数が足りない場合は受付にお知らせください。

眼底検査

 
 瞳孔より眼球内の毛細血管などを撮影します。メガネ・コンタクトレンズ着用の
 かたは検査前に外していただきます。コンタクトレンズのケースを忘れずに
 ご持参ください。

腹部超音波検査



 検査の前日・当日は「絶飲食」です。このページの上部にある
「ご飲食について」を参照してください。

胃部レントゲン検査

【受診ができないケース】
 以下に該当するかたは、胃部レントゲン検査が実施できません。

●最後の飲食から10時間を経過していない
●2時間以内に水分を摂取した
●腸閉塞(腸捻転)になったことがある
●現在、透析を受けている
●現在、妊娠中または妊娠の可能性がある
●過去にバリウムや発泡剤を飲んでアレルギー症状が出たことがある
●現在、つぎのいずれかの症状があり体調がよくない
 ・下痢、便秘が3日以上続いている
 ・ものを飲み込むときにむせたり、せきこんだりする
 ・胃のあたりが痛い、重い、もたれている
●その他、医師の判断

【検査の注意】
 検査前の飲食については、このページの上部にある「ご飲食について」を参照してください。

【検査の手順】
・検査ができない事情があるかたは、遠慮なく申し出てください。また実施に不安があるかたも
 お気軽にご相談ください。

 ※事情をうかがった上で、レントゲン技師の判断で検査を中止する場合がございます。
  ご諒承ください。

・レントゲンバスに乗ったら検査スタッフに受診票などを渡してください。
・着替えスペースで専用の検査用ガウンに着替えてください。このとき下着と靴下以外の衣服や
 身の回りのものはすべて外してください(胸部レントゲン撮影と同様です)。
・待機スペースでお待ちください。このとき検査スタッフから注意事項の説明があります。
・検査実施直前に、発泡剤(おなかを膨らませるこなぐすり)を飲んでいただきます。少量の水を
 コップで渡しますので いっぺんに飲み下してください。炭酸飲料を飲んだような状態になり、
 げっぷをしたくなりますががまんしてください (げっぷが出てしまうと再度、発泡剤を飲み直す
 ことになります)。
・検査スペースに入場します。検査台の上に乗り、背中をつけて前向きにお立ちください。
 このとき、検査台の両脇にある黒色の保持バーを両手でしっかり握ってください。
・検査スタッフがコップに入ったバリウムを渡しますので、片手(通常は左手)で受け取って
 ください。水と違い、見た目より重量があるので受け取るときはしっかり持ってください。
 技師の指示があるまでは飲まないでください。
・バリウムは短時間で一気に飲み干そうとするよりも、一定の量ずつゆっくり飲み下す方が飲み
 易いです。むせたりしないようにご注意ください。
・レントゲン技師の指示のもと、何度か検査台を動かしながら体勢を変えていただきます。
 技師の指示にしたがって危険のないように検査を受けてください。
・なにか不調や異変を感じたら、遠慮なくすぐに技師にお知らせください。
・終了後、検査スタッフからその後の対応についての説明があります。
・緩下剤はなるべく早めに服用してください。体質によってはすぐに便意をもよおす場合が
 あるので、お手洗いの近いところでの服用をおすすめします。また、白っぽいバリウム便が
 排出されるまではじゅうぶんな水分をお取りください(ただしアルコール類はお控えください)。
 便秘ぎみなどでお困りのかたは、ご相談ください。授乳中のかたも、当クリニックでは母乳を
 介して影響のない薬を使用しておりますが、心配なかたは事前にお問い合わせください。